韓国にみるIT普及のポイント |
5 普及したインフラを活用した新ビジネス普及したITインフラを活用して、新しいサービスが次々の出現している。インフラが普及したからこそ誕生したサービスの例として、韓国農協のビデオチャットコールセンター(http://shopping.nonghyup.co.kr/)とキョンヒサイバー大学(http://www.khcu.ac.kr/)を見学した。5-1ビデオチャットコールセンタ図11 ビデオチャットコールセンタのイメージ図 ![]()
ビデオチャットコールセンタには以下のような利点がある。
日本で同様のサービスはするのはなかなか難しい。ビデオチャット用のカメラが普及してないからだ。どうしてもやろうとするのなら、カメラも配布する必要があるが費用負担が大きすぎる。ビデオチャットコールセンターは、ビデオチャットが普及した韓国だからこそできるサービスであるといえる。ビデオチャットコールセンターはパソコン操作が苦手な人に特に役立つサービスだが、このようなサービスが、パソコンが普及したことによって可能となったというのが面白い。 インフラの普及は新たなサービスの誕生にとって重要であり、さらには経済の活性化にも貢献していると考えられる。韓国では、多くの人が使うことによってインフラの整備が進み、それによってさらに魅力的なサービスが誕生し、さらに利用者が増えるという好循環になっているようである。 5-2サイバー大学
日本でも放送大学など、似た仕組みはあるが、卒業時に通常の大学と同様の学位を与えるという点が異なる。新たなことにチャレンジする姿勢がこのような点にも現れている。 システムは費用をかければ構築可能という印象をうけたが、収録しながら編集を行うなどのノウハウについては一朝一夕では真似できないのではないだろうか。日本ではこのようなノウハウはサービスそのものがないためにほとんど蓄積されていないと思われる。 |
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2003.4.1更新 |