SDGs取組事例
SDGsに取り組んでいる本所会員企業とその他参考企業等を紹介します。*本所会員企業
企業
クモノスコーポレーション*:発展途上国のインフラ構造物を守る
世界初となる、遠隔ひび割れ計測システム「KUMONOS」の開発により、安価でスピーディに構造物の調査や点検を行うことができます。離れた場所から正確に建物の劣化や損傷状況を確認できる*ので、時間と経費が削減でき、計測結果も人によってぶれることがありません。崩落による人命損傷も回避できます。 *従来の構造物等のひび割れ調査は、足場を必要とする近接目視で、不正確で個人差の大きい手書きスケッチによる点検が主流だった。 |
コドモエナジー*: 環境に優しい発光エネルギーをタイに届ける
セラミック製の蓄光商材「ルナウェア」*の研究開発・製造販売を行っています。東日本大震災で原発事故に見舞われた福島県川内村に2014年に工場を建設し、地元の雇用創出にも貢献しています。 *ルナウェアは、有田焼の釉薬を塗る技術を応用して、蓄光顔料を粉体成型しプレスして焼き上げる高輝度蓄光式避難誘導標識である。耐摩耗性、耐水性、耐薬品性、強度、輝度に優れ、半永久的に蓄光機能を持続できる等の特色がある。 |
大同工業所*: 東南アジアを中心に血液保管システムの確立をめざす
業務用冷蔵庫で培った技術を活かして、血液の保管と輸送システムを手掛けています。血小板保管庫*の医療機器承認を持つ日本国内メーカーで、技術力には自信があります。JICA事業を通じて、ミャンマーのヤンゴン国立血液センターから2つの病院に血液製剤を保管輸送するシステムを構築し、2018年11月から稼働させています。 *血小板は血液を凝固させる働きがあるため、常に温度22±2℃以内に保ちながら揺らし続ける必要がある。 |
棚橋電機*: インドネシアの河川の水質汚染進行に歯止めをかける
河川の汚染が深刻なインドネシアにおいて、一定期間メンテフリーで、重度汚染や高濁度の環境下でも水質の測定ができる機構を新たに開発しました。センサーを洗浄する仕組みを開発した*のがミソで、開発協力会社や現地政府系研究機関等との間で日本とインドネシアの特許を共同出願すべく準備しています。 *従来の水質測定システムでは、河川の汚染がひどいためにセンサーに汚れが付着して、数日で機能しなくなっていた。 |
Dari K:カカオを通してインドネシアの所得向上や雇用機会創出に貢献
カカオ豆の栽培からチョコレートの製造・販売までを一貫して行っています。カカオの産地インドネシアで栽培技術を指導し、品質向上や収穫量増加を通じて現地の所得向上を支援しているほか、6次産業化の推進によって雇用機会の創出にも貢献しています。 |
★SDGsへの取り組み内容をインドネシア現地で体感するカカオ農園ツアーも開催しております。
詳しくはこちら→https://www.dari-k.com/news_post/cacao_tour_2019_2/
POLY-GLU SOCIAL BUSINESS株式会社:安価で安全な飲料水を、開発途上国へ
納豆のネバネバ成分であるポリグルタミン酸を主原料にした水質浄化剤*を開発し、開発途上国などで安全な飲料水を安価に供給しています。浄化した水を運んで販売するのはポリグルボーイ、集金するのはポリグルレディとして、現地の人材を採用し、安くて安全な飲料水の供給と現地の雇用創出に貢献しています。 *水質浄化剤は、水中の汚れや重金属類などを短時間で凝集させ、「フロック」という微粒子の集合体に変える。フロックは水に比べて重いのですぐに沈殿し、透明で無毒な水を作り出す。 |
団体
関西SDGsプラットフォーム:
SDGs理解を促進し、企業・大学・団体・自治体のSDGs活動を推進
関西の民間企業、市民社会・NPO・NGO、大学・研究機関、自治体・政府機関といった幅広いアクターの多様な経験や知見を結びつけ、持続可能な社会の構築に向けた新たな取り組みの創出を目指します。 【事務局:JICA関西、経済産業省近畿経済産業局、関西広域連合本部事務局】 |
一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会:
~ソーシャルプロダクツを通して世界を変える~
2012年7月に設立した団体です。社会・企業にとって持続可能で、生活者に魅力的なソーシャルプロダクツ*を開発し普及することを目指します。優れたソーシャルプロダクツの表彰制度の実施や、セミナーおよび研究会の開催などを通じて、企業のSDGsへの取り組みが本業化し、事業に付加価値を与える好循環をつくるお手伝いをいたします。 *ソーシャルプロダクツとは「エコ」「オーガニック」「フェアトレード」「寄付つき」「地域・伝統」など人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、生活者がよりよい社会づくりへの参加(社会貢献)が可能なものをいう。 |